PERって役に立たなくね?
純資産って増加するって考え方でいいですよね?
じゃあ、なんで単利計算の指標であるPERが語られてるのかが全く理解できなかったのでまとめてみたいと思います。
また、赤字企業だと表せなかったり、高ROE銘柄でもおかしくなる不都合の多い指標だと思います。
そもそもなんでPBRが1倍でないの?
PBRは時価総額÷純資産で求められる指標ですよね。てことは基本的に時価総額≒純資産となるのが適切ですよね。むしろ、PBRが1に満たない会社ってなんなんだろうと考えました。
PBRは未来の価値を反映してる?
日本人投資家の考えるPERが15として、PBRが1を適正と考えると、日本人投資家が企業に対して求める適正ROEが求められます。
1÷15≒6.67%
ですねー。72の法則より、6.67パーセントの利回りで回すと、
72÷6.67=10.7年
10年強で資本が倍になる利回りを期待してるわけですねー。
今回は楽に考えて、10年を基準に考えてみましょうか。
10年間の期待平均ROEより、10年後予想純資産倍率を求める
ROEが一定だと仮定すると楽なのでそちらを使います。
n年後の予想純資産は、
現在の純資産×(1+ROE)^n
で表すことができます。
ここでは例として10年後の予想純資産を計算すると、
と言ったグラフになります。
平均予想純資産倍率と日本人投資家の期待するROEより、10年後の純資産倍率によるPBRを求める
日本人の期待するPERより求めたROE=6.67%より、
10年後純資産倍率は、
(1+0.0667)^10≒1.90
これで前項で求めた10年後純資産倍率を序してあげるとROEによる資産の増加を加味したPBRを求められます。
何年後のPBRを基準にするかは議論になるところだと思いますが、そこまで的外れでもないと思います。
で、何が言いたいの?
このグラフを見てください。
綺麗ですねー。
こんな指標、ウンコより役に立たねえ。